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  • yuko

公認会計士 40歳女性の結婚観

今回は長きにわたる婚活の末、

めでたくゴールインされた40歳のRさんにお話しをうかがいました。

様々な経験をした大人の女性の、とてもすてきな結婚観です。

―婚活は何歳からはじめましたか?

32歳くらいから。前の彼氏と別れてからですね。

親がお見合い話をいろいろ持ってきたのが始まりでした。

姉が一人いますが、当時は私も姉も独身で。

親は結婚してほしかったと思います。

ふたりとも資格職だから結婚しなくても生活はできるけれど、

親としては純粋に娘の将来が心配だったと思います。

当時は実家を離れて一人暮らしをしていたし。

失恋直後で最初は乗り気じゃなかったけど、

早く気持ちを切り替えなくちゃと思ってたから、

ビジョンもないままお見合いしていました。

でも結局気持ちが乗らなくて。

もしかしたらお見合い相手の中にいい人がいたかもしれないけど。

前の彼に気持ちがまだ残っていて。

お見合いするたびに親に変な人だったよ!と言って喧嘩していました。

―まだ結婚願望がなかった?

当時は独身の友達も多くて楽しかったし。

子育てとかまだ全然現実味がなくて。焦りがなかったですね。

実は最近まで焦りがなかったんです。

相手がいないなら仕方がないと思ってました。

親もいるし、どうにかなるだろうと。

切羽詰まっていなかったんですね。

仕事を頑張っていれば一人でも生活できるし、

別に結婚しなくてもいいかって。

―何をきっかけに変わりましたか?

年をとって、親も病気をしたんです。

姉も結婚して子供ができて、家族ができて。

妹よりも守るべきものができたから、入る隙間もなくなってきました。

仲いい友達だって、いずれは経済的なことで環境が変わってしまい

ずっと一緒に遊ぶことができないかもしれない。

楽しい時間がいつまでも続くとも限らないなと思いました。

そう冷静に考えたときに、失敗してもいいから、

今の生活と別のステージで頑張ってみたいと思いました。

誰かと生活して、上手くいかないかもしれなけど協調して。

仕事相手ではなく、人生の中で誰かと生活することで

人として変われるのかなって。

仕事しかないと、家に帰っても仕事や職場の人間関係のことを考えがちで。

一生一緒にいるわけではない人のことで悩むよりも、

家族のことで悩みたい、自分のために時間を使いたいなって。

女性は子供を産んで、母になって人生が変わるとか、

人を許せるようになる、自分が変わるって言うけど、

そういうことが、自分には欠如している気がしていた。

ラクばっかりしていてはダメな気がして。

ただ好きな人と一緒にいたいとか、王子様を見つけたいとかじゃなくて。

結婚しても必ず幸せになるとは限らないし、

苦痛を伴うことがあるってことも、年齢と共にわかってきたし。

それでも新しい経験をしたいと思ったんです。

―それから自分で相談所に?

親や親戚から紹介されるお見合いもあったけど、

自分で身を削らないとダメだと思って、

37歳の時に自分で探して相談所に入りました。

誰かにすすめられたからじゃなくて、

自分でやる気になって始めることが一番大事だと思います。

相談所ってお金もかかるし時間もかかる。

今までの話をするのも面倒だし、恥ずかしいこともある。

でも家族でも友達でもない、知らない人にいろいろ話していくなかで

自分の気持ちを整理できるし、

自分が本当にどう生きていきたいかを考えられたと思います。

―今の旦那様に決めた理由は?

誠実なところかな。

彼はちょうど転職したばかりで、ちょっと弱っていました。

もしかしたら数年後に会社をやめているかもしれない、

サラリーマンを望んでいるなら、希望に添えないかもと、

正直に話してくれたました。

でもこの人は、仮に今の会社を辞めても

きっとまた別の仕事ができるだろうし、大丈夫だと思ってました。

今の時代、誰だってどうなるかわからないから。

彼は今まで紹介された人で一番年上の相手でした。

お見合いって、たいてい土日にホテルのラウンジで会うんですが、

お店が混んでいて待たされることが多くて。

待ち時間の間に話が尽きるなんてこともあります。

彼とのお見合いの時は、30分くらい前に来てくれていたようで

順番まであと3人になっていました。

その時に、とりあえず上の階のバーに行きますか、と連れていってくれました。

中には行き場がなくてあちこちうろうろして歩き疲れるなんてこともあるので、

そういう気遣いとか機転のきくところは好感が持てましたね。

20代ならお互い知らないことが多いから仕方ないけど、

40代にもなると、そういったことが気になるんです。

お店のチョイスとか。

お見合いでお付き合いしていると、

高級店でコース料理に連れて行って頂くことが多いけれど、

彼はあえてカジュアルなビストロとかに連れて行ってくれて。

その気軽さが良かったです。

―お付き合い期間は?

1年くらいです。

今までお見合いして1年続いたのは彼だけだったかもしれないです。

なんとなくずるずる会っている人もいました。

お互い親に言われて何となく会っていたように思います。

クリスマスとか大事なタイミングには会ってないけど、

何となくつながっている感じ。

私この人のこと本当に好きなのかな?

でも考えてみたら、ちゃんと食事したことないし、

一緒に住んでも、この人何が好きなのか知らないなって。

でも家柄は似ていて、親戚からも、お相手がいいと思っているなら

それでいいのよと言われて。

自分も30代後半になっていたし、すごく悩みました。

でもお互い惰性で結婚したくなかったから、

その人とは結婚に至らなかったんだと思う。

一瞬でも気持ちが通ってなかったら、結婚は難しいですよね。

―これまでの婚活を振り返ってどうですか?

相談所と親戚の紹介でかなりの数のお見合いをしました。

阿川佐和子みたいなエッセイ書けるくらい笑

今思えばやっぱり若い頃に決めれば良かったかな。

30代後半になるとマーケット的に人気がなくなるし。

知り合いからの紹介だと、35歳だと子供産めないと普通に断られたりして。

そういうことが続くと、親が傷ついてました。

30代前半のころは、前の彼よりもっといい人が現れて、

人生塗り替えてほしいと思っていました。

でもそれって他力本願ですよね。

上手くいかないことを人のせいにしていたと思います。

他人の土俵にいたというか。私自身が変われていなかった。

仕事も楽しく、人間関係も良好だったし、

一人の方がラクなことも多いけど、

どこまで頑張れるかを知りたかったんです。

・・・・・・・・・・・・

結婚後、今はお仕事もお休みして、

旦那様をしっかり支えているRさん。

きっと彼女の持つ芯の強さと心の優しさに、

旦那さんも惹かれたんだと思います。

Rさんのように、都心に実家があって手に職もあり、

全然切羽詰まった状況でないのに、

今の居心地の良さに甘んじることなく、

このままじゃダメだ、自分を変えなきゃと思い、

「婚活」という試練(?)を自分に課せて行動に移すことは、

なかなかできることではないですよね。

特にアラフォーはこれからの人生に迷う時期。

私、このままでいいのかな?と、

自分が今まで信じて突き進んだ道を、改めて振り返って

不安でいっぱいになること、私もしょっちゅうでした。

Rさんの言葉にもありましたが、誰かに勧められてではなく、

自分でやる気になることが一番大事なこと。

結婚は絶対にしなくちゃいけないことではないから、

自分が本気で結婚したいと思わない限りは、

チャンスが来ても気づくことも、掴むこともできないように思います。

これからの人生、どう生きたいのかをじっくり考えて、

自分と向き合うことができる人は、結婚してようとしてまいと、

きっとその後の人生が豊かになるだろうなと思いました。

ハチドリは婚活を頑張る女性を心から応援しています!

​成婚レポート
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